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伏見地下街で
せんべろ酒

昭和レトロな伏見地下街でハシゴ酒!立ち飲み「和酒立呑 明後日」のせんべろセットが神コスパ

昭和レトロな伏見地下街でハシゴ酒!立ち飲み「和酒立呑 明後日」のせんべろセットが神コスパ名古屋のビジネス街、伏見。最新のオフィスビルが空を突き刺すように建ち並ぶその足元に、昭和の時代からひっそりと息づく「別世界」があるのをご存知でしょうか。

 

地下鉄伏見駅の東改札口を出てすぐ、そこには時代から取り残されたような長い地下通路が伸びています。それが、呑助たちのラストユートピア、「伏見地下街」です。正直なところ、初めてこの地下街に足を踏み入れるときは、少しだけ足がすくむかもしれません。剥き出しの配管、ブルーのタイル壁、そしてどこからともなく聞こえてくる、昼間から出来上がったおじさまたちの笑い声。でも、その「怪しさ」こそが、極上の一杯へと続く最高のスパイスなんです

 

。今回私が心を込めてご紹介したいのは、このディープな地下街の中でもひと際輝く、日本酒好きの聖地。「和酒立呑 明後日(あさって)」です。1,000円で始まる、小さな幸福。「明後日」の暖簾をくぐる人の8割が、迷わず注文するのが名物の「せんべろセット」です。

 

お店のシステムは至ってシンプル。まず1,000円(税込)を支払い、その日の「本日のおつまみ」と、3枚のコインを受け取ります。このコイン1枚につき、ドリンク1杯と引き換えられるという仕組み。「今の時代、1,000円でおつまみ付きの3杯なんて、どうせ安酒じゃないの?」……もしそんな風に思っているのなら、最初の一杯を注文した瞬間、その考えは猛烈な反省と共に消え去ることになるでしょう。

 

ここ「明後日」は、名古屋の日本酒通なら誰もが知る名店「栄三丁目純米酒場(旧・酒蔵あさみ)」の系列店。つまり、立ち飲みというカジュアルな形態でありながら、バックボーンにあるのは、確かな目利きに裏打ちされた「本物の日本酒」なんです。日本酒の「海」で溺れる贅沢カウンターの奥に並ぶ冷蔵庫には、全国各地から厳選された銘酒がズラリ。フルーティーで華やかな純米吟醸から、どっしりとした腰の強い純米酒、さらには地元・愛知の希少な地酒まで、ラインナップの幅広さはもはや立ち飲みのレベルを超えています。

 

驚くべきは、その提供スタイル。コイン1枚をカウンターにコロンと置けば、店主が大きな一升瓶から、グラスにギリギリまで並々と注いでくれます。他店なら1杯700円、800円してもおかしくないようなプレミアムな銘柄が、せんべろの「コイン1枚」で楽しめてしまう。この「バグ」とも言えるコスパの良さに、気づけば誰もが笑顔になってしまうんです。どれを飲めばいいか迷ったら、ぜひスタッフさんに「辛口で」「香りがいいものを」と、自分の好みを伝えてみてください。忙しい合間を縫って、あなたの今の気分にぴったりの一杯をサッと差し出してくれる、その阿吽の呼吸もまた、この店が愛される理由の一つです。

 

「おばんざい」が教えてくれる、酒飲みの正解コインと引き換えに供されるおつまみ(おばんざい)も、一切の手抜きがありません。出汁がじゅわっと染み込んだ厚揚げの煮物、絶妙な塩梅で酒を誘うポテトサラダ、あるいは旬の食材を使った和え物。どれも家庭的な安心感がありながら、プロの隠し味が効いていて、これ一皿でコイン3枚分の日本酒を迎え撃つには十分すぎるほどのポテンシャルを持っています。

 

 

もしコインが余っても大丈夫。翌日以降の来店時に使うこともできますし、逆にコインが足りなくなったら、さらに追加して「追いせんべろ」を楽しむことも可能です。この、自由で縛られないシステムが、仕事で凝り固まった心をゆっくりと解きほぐしてくれるんですよね。昭和の地下街で、自分をリセットする店内は立ち飲みスタイルなので、隣り合った見知らぬ人とも自然と肩が触れ合います。でも、不思議と嫌な感じはしません。むしろ、伏見地下街というレトロな空間が醸し出す「ゆるさ」が、お互いの壁を取り払い、「それ、旨そうですね」なんて、自然な会話を誘発してくれます。仕事でのミスや、溜まりに溜まったストレス。そんなものは、この地下街の湿った空気と、旨い日本酒の香りが、どこか遠くへ押し流してくれます。「お洒落なバルもいいけれど、やっぱり日本人は、こういう場所が落ち着くんだよね」そんな独り言が、こぼれてしまいそうな夜。

 

名古屋駅からもほど近い、伏見の地下深く。1,000円札一枚で手に入るのは、酔いだけでなく、明日(あるいは明後日)への活力です。次にあなたが伏見の地を踏んだなら、迷わず地下への階段を下りてみてください。赤い暖簾の先には、140円の切符で辿り着ける、最高に贅沢な「大人の放課後」が待っていますよ。

​名古屋ごちそう横丁

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